文系数学 【応用演習①/応用演習②】 学習に関するQ&A|大学受験エリート

文系数学 【応用演習①/応用演習②】 学習に関するQ&A

このカテゴリーでは、参考書・問題集おススメ4選を使って学習する際に、前もって知っておきたいことをIzu(いず)が質疑応答形式でお話しします。

第13回は、文系数学【応用演習①/応用演習②】編です。

これからの文系数学の学習にお役立てくださいね。

 

 

① 暗記が好きではない場合は、文系数学で受験した方がいいですか?

こちらは前回と同じ質問になります。

数学で受験すべきかどうかというテーマは、文系志望の方にとってとても大事なことになりますので、ここでも確認しておきますね。

(前回の文系数学の記事をお読みの方は、読み飛ばしてOKです。)

 

暗記というのは、日本史・世界史を指しますかね(場合によっては政治経済も)。

どれも覚えるべき用語がたくさんありますし、受験科目にするには確かに勇気が要りますね(好きな人にとってはそんなこともないのでしょうが)。

ただ、これまでの日本史・世界史学習の全てを丸暗記に頼ってきた結果、その勉強が苦になってしまっているだけの可能性もあります。

ここではまず、文系の「数学受験」のメリット/デメリットをお伝えしますね

 

<メリット>

□ 中堅私大までの数学受験であれば、日本史・世界史よりも問題が易しい傾向にある。

□ 範囲がⅠA・ⅡBまでなので、高校2年生まででひと通り学習が済んでいる。

□ もちろん暗記する項目は少ない。

ざっと挙げますと、こんなところではないでしょうか。

特に、高校2年生まででひと通り学習し終えている点は、公立高校に通う方の場合は特に大きなメリットになり得ます。

公立高校、としたのは、日本史や世界史を選択すると、全範囲を学習し終えるのは高3後期になってしまうこともカリキュラム上あり得るからです。

ですので、全範囲の演習時間を高3時にたくさん確保できる点は、文系数学の最大の強みです!

もちろん、暗記はほとんど必要としない科目ですので、膨大な量の暗記事項に気が重くなるようなこともないでしょうね。

 

<デメリット>

□ 国公立二次試験の文系数学・難関私大の文系数学はかなり難しい。

□ 共通テストは日本史・世界史受験者に比べて点数が取りにくい。

□ 学部によっては数学での受験がそもそもできない。

デメリットもいろいろありますね。

ご自身が志望する大学・学部が、数学で受験できることをまず確認しなければならないですね。

基本的には、文学部や法学部といった文系色の強い学部は、数学を受験科目に採用していないことが多いです。

高3になってからも、志望学部が変わったり違う学部を併願したりすることは珍しいことではありませんので、「併願先」が狭まってしまうことを承知の上で数学を選択することになります。

また、共通テストに関しましては、数学は理系の方が確実に受験する科目です。

そんな中で、共通テスト数学で文系生が高得点を叩き出すことはかなり難しい点も知っておきましょう。

 

メリット・デメリットをよく理解し、「自分にはメリットの方が上回る!」となる場合は、数学受験という選択はあなたにとって「いい選択」になります

 

 

② 文系数学といいますが、理系数学のⅠA・ⅡBとそんなに違うものですか?

この質問は、はっきりとした答えは言いにくいというのが正直なところです。

ですが、よく聞かれる質問なので、ご参考までに見解を述べていきますね。

 

□ 計算力(正確さ/速さ)が要求される。

文系数学選択者は、当然「共通テスト」も数学が必須となります。

ですので、理系志望の生徒に引けを取らない問題処理スピードが求められます。

例えば、放物線と直線で囲まれた領域の面積を求める[積分の1/6公式]を知っていれば、それが使える問題が出てきた時に正確かつ素早く、正解を導けますよね。

これは共通テストに限らず、私立大学の一般入試でも当てはまります。

理系と違うのは、「選択科目の1つ」としての文系数学だということです。

ですので、一般的には数学の試験時間は60分程度になるでしょうか。

(理系の場合は80~90分あたりが平均レンジになりますね)

当然、短い時間の中で全問解き切ることを目標にする訳ですから、テキパキと設問を処理する力が、ややもすると理系の受験生以上に必要となるのです。

 

□ 出題範囲はⅠA・ⅡB全てとも限らない

文系数学=数学ⅠA~ⅡBまで、という考えは正しいですが、実際に出題される範囲となると、大学によってさまざまです。

ⅠAⅡから出題、なんていう大学もあります(Bがないのは多くの受験生にとってラッキーですね)。

頻出分野もある程度は絞ることができます。

数Ⅱの微分積分、三角関数、数Bの数列・・・・・・

唐突ですが、「大学入試はふるい落とすための入試(人気大学の場合は特に)」です。

範囲が狭い分、点数に差がつくように問題を作成しなければなりません。

そうすると…お分かりですかね。

典型的なパターン問題ばかりではなく、思考力も必要とする問題も多いのです!

文系なのにわざわざ数学で受験する人がライバルなのですから、簡単な問題ばかりでは差がつきませんからね。

範囲が狭いからといって、「楽勝じゃね!?」のような楽観視はしないでください。

 

 

③ 問題集をどう活用したらいいですか?

大学受験用の数学問題集、たくさんありますよね。

いったい何冊やればいいんだろう…不安に思うかもしれません。

そうですね、冊数で言えば「少なくとも2冊」という認識を持ちましょう。

そんな量でいいんですか?という声が聞こえてきそうですが、2冊は飽くまで最低限です。

そして、1冊あたり2周は最低でもやるようにしましょう。

 

<1周目>

1周目は、1問にたっぷり時間をかけてください

自分なりに考え抜いて答えを出した(もしくは途中まで)後、じっくり解説を読みましょう。

完答できなかった問題・間違えた問題には印をつけておき、解説を読んで理解できたら、解説を閉じてもう一度その問題を初めから解いてください。

 

<2周目>

2周目は、1問あたり5~10分と時間を決めて解いてください。

特に1周目で印のついた問題は、解答方針を思い出しながら「より正確に」解く心構えでいましょう。

2周目も間違えてしまった問題は、今のご自身の「弱点」になりますので、参考書等に戻ってじっくり復習するようにしましょう。

 

<応用演習①問題集>

ご自身の目標とする入試レベルよりも「気持ち易しい」くらいがちょうどよいですね。

まだ数学に自信がない方は、時間に余裕があればもう1ランク易しい問題集から始めてもいいかもしれません。

このサイトでも、おススメ問題集を4冊ご紹介していますので、参考にしてください。

 

<応用演習②問題集>

ここでは入試レベルとほぼ等しい問題集を選びましょう。

1周目では解き切れない問題も出てくると思いますが、その復習をじっくり行うことで応用問題にも対応できる思考力が養われます。

高3の中盤~後半にかけて取り組むことになると思いますが、時間が許せば追加の1冊も視野に入れましょう。

(どの科目にも言えますが、特に数学は「量」を積まないことにはなかなか力はつきません。)

このサイトでも、おススメ問題集を4冊ご紹介していますので、参考にしてください。

 

 

以上、よくある文系数学の「応用演習①/応用演習②」に関するQ&Aでした~!

文系数学で受験する方は、入試レベルの問題演習にたっぷり時間が使えるよう、計画的に学習を進めていってくださいね。

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