世界史 【全カテゴリー共通】 学習に関するQ&A|大学受験エリート

世界史 【全カテゴリー共通】 学習に関するQ&A

このカテゴリーでは、参考書・問題集おススメ4選を使って学習する際に、前もって知っておきたいことをIzu(いず)が質疑応答形式でお話しします。

第18回は、世界史【全カテゴリー共通】編です。

これからの世界史の学習にお役立てくださいね。

 

 

① 基礎を固める学習はどのように進めたらいいですか?

 

基礎=理解&INPUT、ここなくして得点力は伸びませんよね。

3つの視点から、基礎固めのやり方をじっくり説明します。

 

◇ 参考書等の活用の仕方

マストアイテムは、【参考書/用語集/一問一答もしくは知識整理】の3つです。

高校の授業進行と並行して、参考書で対応する範囲をじっくり読み「入試で問われるポイント」を中心に理解を深めます。

「とりあえず重要な人物・出来事・用語を覚えればいい!」という勉強だと、入試ド定番の正誤問題などで根拠を持って正解を出すことが難しくなります。

世界史でよく言われる「タテ(時間的な前後関係≒因果関係)とヨコ(同時代の地域と地域の関係)」の理解がないと、選択肢の誤りには気が付きにくいんですね。

そのためにも、まずは既習範囲を参考書で熟読することが最初の学習です。

参考書を読み進める中で、重要人物・出来事・用語がいくつも登場します。

ここで「用語集」の登場です。

用語集で人物・出来事・用語を調べ、正しく理解した上で暗記しましょう

ここを面倒くさがると、知識があやふやな状態となってしまい、得点に結びつかなくなってしまいます。

参考書の重要用語にマーカーを引き、用語集の該当ページを小さくメモなどしておくと、後から復習もしやすくなります。

そして、参考書+用語集の学習がキリのいいところまで進んだら、一問一答の出番です。

学習したばかりの知識を正しく引き出せるか、一問一答で確認しましょう。

間違えた問題には✔印を入れ、再度復習する際の「要注意問題」という位置づけにします。

そして、間違えた問題の周辺事項を参考書と用語集でもう一度補強するといいですね。

このように、世界史は【参考書で理解→用語集で知識の確認→1問1答でアウトプット】のトライアングル学習を進めていきます。

時々、1問1答での再復習を挟んで記憶の補強も図りつつ、学習のメインを「タテとヨコの理解」にしましょう。

このサイトでは、おススメ参考書等を各カテゴリーでレベル別に4冊ずつご紹介していますので、そちらも併せて参考にしてください。

 

◇ 高校の進度が変則的であった場合

高校によっては、高2で中世ヨーロッパ以降、高3で古代中国史~の、のような進度をとる場合もあります。

この場合、自分では古代~順番にやっていった方がいいのか悩ましいところですが、基本的には高校の進度に合わせて学習するのがよいでしょう。

高校の授業がペースメーカーにもなってくれますし、何より高2のうちは部活動等で忙しいでしょうから、選択科目に2本の学習レールを敷いたとてやりきれないリスクもあります。

ですので、高3の夏休み前までは、高校の授業の進みと並行して学習することをおススメします。

高3の夏休み前まで、というのにも理由があります。

公立高校の場合(全部の公立高校という訳ではありません)、全範囲の導入が終わるのが高3の秋~冬頃あたりになることも多いです。

このケースですと、全範囲導入終了後の総合問題演習に充てる時間が不足し、結果得点力が伸びる前に入試本番を迎えてしまう、となる可能性があります。

ですので、このパターンに該当する場合は、高3の夏休みで「残り範囲を自分で進める」ことが必須となります。

学習の仕方は定着している頃合いだと思いますので、手持ちの参考書+αを用いて高3の2学期以降に学校で習う範囲を先にやってしまいましょう。

高3の夏休み明けからは、総合問題演習やテーマ史学習にスムーズに移行できるように、計画的に学習を進めてください。

 

◇ 選択科目の決定に関して

高2の段階では、英語・国語+選択科目の主要3教科のうち、選択科目に何をもってくるかなかなか決め切れない方もいます。

世界史?日本史?数学?となっているうちに、どの授業も先へ先へと進んでいきます。

高2が終わったあたりでようやく「世界史にしよう!」と決めたとして、それまでにすでに高校の授業で扱った範囲は受験向けには鍛えられていない場合がほとんどです。

受験に使うか定かではない状態で、そこまで勉強に普通時間はかけませんからね。

そうなりますと、遅れを取り戻すかのごとく、高3になって「選択科目」に相当な時間を割かざるを得なくなります。

高3の学習範囲と並行して、過去の学習範囲も併せた受験向けの学習をすることが、かなりの負担になることは想像に難くないと思います。

他科目との学習バランスを崩してしまうことにもつながり、あまりいい勉強法とは言えません。

ですので、選択科目の決定は、早ければ早いに越したことはないのです。

選択科目の完成度は、現役生の合否を左右する重要な要因です。

できれば高2の1学期のうちに決めておき、高3になるのを待たずして少しずつ受験向けに理解を深める学習を進めていきましょう!

 

 

② 導入が済んだ後は問題集を解きまくるのがいいですか?

 

基礎固めさえしっかりできていれば、演習量を積んだ分だけ得点力も伸びますね。

高3の夏休み明けくらいからは、問題集を使っての得点力強化に学習ステージを移せるように持っていくのが理想的です。

それはさておき、入試レベルに近い問題での演習となると、解き始めの頃は間違いが多発することが予想されます。

その不正解問題をどれだけ復習で掘り下げられるかが、入試での得点力を左右します。

例えば、正しい選択肢を1つ選ぶ正誤問題で、正解ではない選択肢を選んでしてしまったとします。

ご自身が選んだ選択肢は、解いている時点では「正しい」と思っているはずですので、近辺の理解があいまいだったということになりますね。

参考書や用語集に戻って、間違えた問題の周辺事項を再度確認する必要があります。

逆に、本来は正解の選択肢を、ご自身は正解だとは思わなかった訳ですから、こちらもやはり参考書や用語集に戻って「正解である」ことを確認する作業が必要です。

 

このように、間違えた問題もしくは根拠が不明瞭な問題はとことん復習で深堀りし、ご自身の理解と知識の補強に役立ててください。

もちろん、間違えた問題には✔印を入れておき、2周目の際に正しい理解を「引き出す」ように丁寧に解きましょう。

さらりと2周目と書きましたが、問題集は入試レベルよりやや易しめな問題集1冊、入試レベルの問題集1冊は最低限用意し、それぞれ最低限2周し得点力を養ってくださいね。

このサイトでは、おススメ問題集を各カテゴリーでレベル別に4冊ずつご紹介していますので、そちらも併せて参考にしてください。

 

 

③ 直前期は過去問演習をひたすらやればよいですか?

 

直前は過去問演習をひたすらやる、というのは、もちろん全受験生に共通します。

過去問演習も、②と同様の学習イメージで進めてください。

制限時間も意識しながら解きつつ、どういった傾向があるのかを大学・学部ごとに把握しておくことも重要になります。

 

それに加えて、直前期は「テーマ史学習」が得点力強化には有効です

テーマ史というのは、分かりやすいところでいえば「文化史」になるでしょうか。

文化史以外にも、宗教史・貨幣史・法制史、さらにはその他の地域史(例えばアフリカ史など)各テーマで時代をまたいだ学習が必要になります。

過去問の傾向に合わせて、よく問われるテーマを掘り下げる学習が直前期は有効です。

資料集も有効に活用しながら、重要ポイントを押さえて得点に直結する学習をしましょう。

 

 

以上、よくある世界史の「全カテゴリー共通」に関するQ&Aでした~!

現役生の中で最も点差がつきやすい選択科目、世界史を選択する方は、高3になって慌てて膨大な量を学習しなくても済むよう、高2のうちから少しずつ受験を意識して学習を進めていきましょう。

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